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【 横浜CS熱闘スタジアム予想】勝利のカギはリリーフ投手陣と強力打線

CSファーストステージは、今永~石田の先発必勝で決まり


(↑)横浜ベイスターズは阪神タイガースに対して16勝9敗と勝ち越している。(2022/09/20横浜-阪神最終戦)

――前回は、阪神タイガースとのCSファーストステージの先発投手を、野球評論家たちの教えとともに、3試合制のうちの<2戦必勝>を予想してみた。
(念を期して、3戦目にずれ込んだ場合の先発は大貫投手

【CSファーストステージ】
10/8日(土)  9日(日)  10日(月)    
今永     石田   (大貫) 
 
次に、リリーフ投手陣とセ・パ両リーグ最強の打撃陣を予想してみたい。

阪神との短期決戦は、“勝利の方程式”で勝ち抜く

まず、横浜ベイスターズのリリーフ陣は、2連投あるいは3連投になるかもしれないが、間違いなく、“勝利の方程式”を踏襲することになるだろう。
 
“勝利の方程式”とは、先発が5、6回くらいまでリードを保って、あとは入江~伊勢~エスコバー~山崎へとつなぐリレーだ。
 
ただ、エスコバーはさすがに疲れが出てきたのか、最近調子を落としているので、その他のリリーフ候補である京山、坂本、阪口、平田、田中健、森原、東あたりを小刻みに投入するか、あるいはちょっと不安だが、クリスキー、三上の起用も考えるだろう。
また、2軍調整中のリリーフ投手に、三嶋、砂田といった実績のある選手もいる。

リリーフの奇策、<ドラ1>小園投手の登板はあるか

ここで、奇策としては、2軍にいる昨年のドラフト1位新人、小園健太投手(市立和歌山高校)をリリーフ登板させるという手もあるかもしれない。


阪神には、小園投手のデータはそれほどそろってはいないと思われるし、球界には、“初物”に弱いというジンクスがあるから、2軍デビュー戦(8月4日)で147キロの速球を投げた小園投手には、阪神の攻撃陣があんがい手こずるかもしれない。
 
もっとも、ヤクルト奥川ロッテ佐々木朗のように入団1年目は体力づくりに専念させ、小園投手を将来のエースとして大事に育てていく方針かもしれないので、この「ゲームプラン(采配)」は、ファンにとっては楽しいけれど、可能性としてはやはり低いだろう。

「快進撃」を支えた横浜の打撃陣は?


さて、チームスローガンである「反撃」から「快進撃」を支えた打撃陣の予想に移る。
 
【先発予想オーダー】
1番 桑原 
2番 楠本 (控え:大田、関根、神里)
3番 佐野
4番 牧
5番 宮崎
6番 ソト 
7番 大和 (控え:柴田、森、倉本)
8番 嶺井 (控え:戸柱、伊藤)
9番 (投手)
 
【代打要員】
オースティン、大田、関根、神里、柴田、森、倉本、戸柱、伊藤


この攻撃陣の先発予想オーダーは、監督やコーチでなくとも、毎試合観てきたファンなら容易に考えつくことで、あとは相手チームの先発投手が左腕か右腕か、対戦したときの相性はどうだったかなどのデータを加味して、球団の監督・コーチが決めていくのだから、それはフタが開いてからのお楽しみにしておこう。

阪神の先発/リリーフ投手陣と攻撃陣の予想は?

かたや阪神は、セ・リーグ1位のチーム防御率2.67を支えた“先発三本柱”が健在だ。
横浜とのCSファーストステージでも、青柳、伊藤、西の3投手をぶつけてくるだろう。


8月の3連戦では、横浜がこの阪神“三本柱”の投手をほぼ打ち崩したが、今シーズンが終わってみれば、3投手とも見事な成績を残している。


★青柳晃洋  13勝4敗  防御率2.05 (セ・リーグ投手成績1位)
★西 勇輝   9勝9敗     2.18 (    〃    2位)  
★伊藤将司   9勝5敗     2.63 (※)
     (※)
伊藤は同6位のはずがランク外。規定投球回数に未達か。
 
それに、阪神はリリーフ陣も豊富だ。
セ・リーグのホールド数ランキングをチェックしてみよう。
(下記のほか島本や岩貞といった手ごわい投手もいる)
 
★1位  湯浅 43(ホールドポイント45)
★10位 浜地 21(   〃    22)
 
セ・リーグのセーブ数ランキングでは――、
★6位 岩崎  28
★7位 ケラー  3
 
阪神の先発・リリーフ陣を打ち倒すのはそう簡単とは思えないが、野球評論家たちは、第1戦:青柳、第2戦:伊藤を阪神は先発させるのではないかと予想している。

君よ、あなどるなかれ、猛虎打線を

野球評論家たちは、口をそろえてCSファーストステージは横浜の勝利と断言する。
果たして、そんなにうまくいくだろうか、というのが最後に残るファン心理である。
 
たしかに、阪神は、防御率がセ・リーグ1位(2.67)なのに、打率は5位(0.243)、本塁打数も5位(84本)と攻撃陣はふるわなかった。
 
ところが、得失点差を見ると、阪神は横浜よりもまさっているのだ。
横浜 得点497 失点534
阪神 〃 489 〃 428
 
つまり、横浜は、塁上のランナーをホームに帰せないのにくらべ、阪神は、セ・リーグ打撃十傑の6位に食い込んだ近本選手(打率0.293、盗塁王30個)や、11位の中野選手(打率0.2759、盗塁3位23個)が出塁すれば、その足で必ず2塁を狙い、あとに控える大山、原口、佐藤輝に長打でも出れば、たちまち打線が活気づくということをデータで示している。


だから、声を大にして言いたいのだが、足の速い中野や近本選手を塁に出してはならず、クリーンアップでは大山選手を徹底的にマークしてほしい。


その「ゲームプラン(采配)」に失敗すれば、横浜はCSファイナルステージに進むことはできない。
 
プロ野球のファン心理というのは、もちろん応援しているチームが勝つことに喜びを覚えるものだが、それと同じように、一日でも長く、応援チームの試合の行く末を楽しみたいのだ。

【付記】ヤクルトとのCSファイナルステージは?

★ヤクルトとのCSファイナルステージを予想してみたが、まさか、かつての西鉄ライオンズ(西武の前身)の黄金時代をつくった“鉄腕”稲尾和久投手のように、先発投手が4連投(1958年の日本シリーズで4連投をすべて勝利し、「神様、仏様、稲尾様」と絶賛された)というわけに、今のご時勢ではいかない。
 
★そうなると、CSファーストステージを何としてでも2戦で終え、CSファイナルステージ第1戦の先発は大貫投手に託さざるをえないことになる。
 
【CSファーストステージ】
8日(土) 9日(日) 10日(月)  11日(火) 
今永   石田   ――   [移動日]
 
【CSファイナルステージ】
12日(水) 13日(木) 14日(金) 15日(土)  16日(日)-17日(月)
大貫   濱口   今永   石田   ロメロ・ガゼルマン・上茶谷・
                    東らの総力戦

 
【日本シリーズ2022日程】
10月22日(土)~30日(日) ※7戦制
 
10月8日午後2時、所は横浜スタジアム――待ちに待ったCSファーストステージに突入したら、あとは発泡酒を片手に、大洋ホエールズ時代からのファンである連れ合いとハラハラドキドキしながら、野球を楽しもうと思っている。
 
それにしても、メモを取りながらのTV観戦はけっこうきつかった。
来シーズンこそは、青空スタジアムで崎陽軒のラーメンでもすすりながら、のほほんと野球を楽しみたい。


(日本シリーズ2022出場への期待を込めて【横浜熱闘スタジアム】終わり)


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