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槍と合気道24

以上7点を論究するためには、私(鶴山先生)は「2現在の合気道界の主流(組織・構成人員)は、技法を少なくして大衆指導方式をとる植芝総本部系の合気道」すなわち、技法を簡素化し古武術ではなくした合気道を解明していくことこそが、合気道の未来像を含め「合気道とは何か」の表題に到達する道であると思っている。

植芝盛平先生の技法は、先生の年齢・時代背景等により変化し続けた。
先生側から分析するよりも、弟子側からの分析の方がより分かりやすいのである。複雑で部外者からは見えにくい合気道界をある視点から解明するのである。大枠でいえば戦前派と戦後派、特に戦後における合気道誕生のいきさつ、ここには藤平光一氏を外しては説明できないのである。同氏はなぜ植芝総本部の基板が固まってから脱会してのか、なぜ檄文を海外に配布したのか、既述した同氏の業績から明らかとなるだろう。

会員の皆さまには、植芝合気道の実体分析よりも「合気道とは何か」の結論を早く知りたいとお考えになっていると思いますが、複雑な合気道界の実体を念頭に置いていただいた方が、これからの「合気道像」に対する目が自ずと開けてくるものと思います。私が考えている朝日カルチャーセンターの合気道教室はハイレベルなものを念頭に置いて、大坪指方先生の講話と併せて合気道の源流である大東流三大技法からいわゆる合気道技法まで、必要なすべての技法と知識を紹介するものであります。

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