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日本伝合気柔術 技法稽古に入る初学者のための基礎知識12

合気柔術(=江戸柳生系合気柔術)の区分
合気道技法として知られる技法の本来の区分は次のとおりである。

合気柔術基本技に入るための基礎鍛錬法
重心の移動(水平・上下)に伴う腰の回転、姿勢の安定=ひざの使い方・ひざ裏(えびらの張り方)の使い方、方向転換の鍛錬で、足腰の柔軟性を高め強化するための鍛錬法である。なお、これらの内一部ものを合気道技法において、非力(ひりょく)の養成・終末動作と呼んでいる。
本来、稽古の前後、すなわち準備体操として、一部は整理体操として実施するものである。
非力の養成(徒手・太刀)、四方投・天地投を利用した負荷動作(徒手・杖)、膝行鍛錬(徒手・太刀・負荷)、続飯付がある。
 
合気柔術基本技“序”
基本技の実技基礎稽古である。一動作ごとに区切って実行する、これにより正確な技と術理を学ぶのである。術理体系から言えば基礎練法(=手解)に該当する。
両手取・片手取の半身構で行なう。表動作は右半身相構、裏動作は左半身(我)と右半身の逆構で行なう。立合・半座半立・居捕・後捕で行なう。
 
合気柔術基本技“破”
基本技の実技基本稽古である。序の動作を当身+体捌の連続動作で行なう。術理体系から言えば初伝技法に該当する。
両手取・片手取の半身構で行なう。表動作は右半身相構、裏動作は左半身(我)と右半身の逆構で行なう。立合・半座半立・居捕・後捕で行なう。
 
合気柔術基本技“急”
基本技の実技応用稽古である。破の動作を一部省略・簡略して一気に技を仕掛ける。省略・簡略した部分は体捌と当身で補うが、入身・転身動作を主とするので当身動作は重視しない。突然の攻撃及び多人数を相手にするための稽古法である。術理体系から言えば初伝技法に該当する。
攻撃は掴・打・突で行なう。立合・半座半立・居捕・後捕で行なう。

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