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図表基準・花輪さん資料13

そこで、このことに関心を持つ人は自分の好みに応じて、多彩に分かれている各流派の中で、自分に適したものに向かうことが出来る。シリーズの第1部に当たるこの部分では、幾分かより良い前提で、合気道の技術そのものや、更に様々な解釈についても調べるために、合気道の歴史的な背景について短く触れてみたい。誤解されることなしに、我々はここで合気道の技術について一般に通用する意見をまとめることができる。

「技というのは、最小限度の消耗で最大限の効果を得るための手段である。このことは本質的には敵の力を利用し敵が不利になるように用いる。それで合気道家は突かれたとき、攻撃の方向へ相手と同じ方向に動いて相手の力に自分の力を加える。同じように引かれた場合は、反対側に引っぱるよりも、自分の体重と動きを敵側に合わせて相手をコントロールする。だから、力の抗争の結果としてではなく、敵の力を利用することによって勝つのである。」(塩田剛三「ダイナミック合気道」講談社インターナショナル・東京ニューヨークサンフランシスコ1979年16頁)


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