見出し画像

非力の養成-表と裏のこと(上)

ACC第3週後半の講座にて
と始まる鶴山先生の講義メモを紹介します。
先生は非力(ひりょく)の養成の稽古を重視していました。また、杖対太刀の組形の稽古はもっと重視していて、一期(3か月間)杖対太刀の稽古だけをやらされたことがありました。当時は意味も判らず「えー、またか」という感じでやっていましたが、このメモを見ればその意図は明確です。非力の養成も杖対太刀の組形も動きの再現だけなら初心者的にも簡単でわかりやすいものですが、本来の目的に添った使い方が出来るようになるのは難しいのです。見かけ上の動きは同じでも、その中身が全く違う、こういったレベルに達したいものですね。

昭和62(1987)年2月19日(木)より、24日(火)の相鉄スコーカルチャーの準備に入る。相鉄には3人の中学校の先生が来ている。今年から学校に合気道部を新設させるために、教え方の準備を始めた。
木曜の夜は、非力の養成表裏に始まり、両手持1か条の裏を指導す、昨年は表の序破急をやったので、今年は裏で通すつもりだ。
中学生への指導法 両手を前方に小回転させ、左手の親指が自分のオデコに着くようにさせる。親指の回転(小回り)が大切。後足を伸す、昔の用語ではえびらを張る。これが江戸柳生系体術の特徴である。なお、腕を突き出すようにするのは上級者の鍛錬法である。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?