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日本伝合気柔術 技法稽古に入る初学者のための基礎知識18

武器捕之事
日本伝合気柔術には武器(杖・太刀・小太刀・短刀・懐剣)を使う技法が多くあるが、その体系(位置づけ)を理解する必要がある。
武器捕技法(太刀取合気投など)は合気柔術(体術)の応用技法である。
教外別伝の武器勢法(合気杖・小太刀術・懐剣術など)は武器操法の技法である。これにより多様な間合を体得するのである。ただし、その基本体捌は合気柔術の基本勢法のものと共通である。
 
応用乱取之事
合気柔術(=江戸柳生系合気柔術)では、敵の攻撃に対し右や左に回ったり、表や裏に潜り抜けたり、後へ退いたり、前に踏み込んだりと多様な動きを伴って施技する。スポーツ武道の視点から見ると全く無駄な動きに思えるであろう。これらの動き(体捌)は、多人数を相手にする場合に重要、かつ、不可欠な捌きなのである。
例えば、複数の敵に対応する場合、捉えた敵を壁(盾)にしたり、他の敵に投げ(ぶつける)つけて牽制したり防いだりするのである。
応用乱取は組形稽古の総仕上げとして、主にその成果を確認するための稽古法なのである。

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