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岡本正剛著「大東流合気柔術」出版秘話3

(承前)この機会に老婆心ながら、大東流を普及する仲間内としてなぜこの本が初めての公表かという事情をお知らせしますと、「大東流に三大技法があり、合気之術がその最上位にあるということは、久琢磨先生が武田惣角より皆伝を許されたとき、初めてその真相を知らされたものです。この内容については、後日問題を起こさぬよう立ち合わせられた武田時宗先氏にも知らせなかった皆伝印可の一部です。(惣角は武道家の生涯を貫いた男なので武道が家督相続をするとは考えていない常識の持ち主だった。)すなわち、大東流三大技法とは、武士の階級別に指導区分がされており、その最上位にある合気之術は柔術の技法や合気柔術の技法とも、その性質が全くことなる性格のものであり、その思想感もまた、技法区分もその技の理合すらが根本から違った次元のものなのであります。」
大東流三大技法の実像とその実体については、いずれその機が熟せば発表するつもりです。なお、私が12年前に発表した「図解コーチ合気道」の中身を色々な文献が利用していますが、それらは文筆家が多いのでこれまで黙認してきましたが、「護身杖道」を含み、大東流関係者が本の中で説明している大東流に関する新情報は著者に無断で盗用した場合は、著作権法違反として法的手段をとることになりますので、くれぐれもご注意のほどをお願いいたします。(略)
本書の内容に異議事項があれば、いつでもご回答申し上げます。また、「合気之術」につき問題点があれば、いつでも公開論争に応じます。いずれにしても質問、反論等の際は後日の証のために必ず文章にてお願いいたします。
本文書は内容の公正を期するために数人の立合人を立て、立会人一同記名捺印(拇印)の上、後日の証のため各自が一部宛保管いたします。     合掌
昭和59年4月吉日
岡本正剛殿
日本伝・合気柔術(大東流三大技法)
宗家 久琢磨(大東流免許皆伝)
直門 免許皆伝 鶴山晃瑞
立合人 稲益豊 長野太郎 石川光男 他2名

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