見出し画像

日本伝合気柔術 技法稽古に入る初学者のための基礎知識9

待の勢法
日本伝合気柔術は基本的に我から先に攻撃をしないので競技武道(スポーツ武道)のような試合は成り立たない。また、柔術(例えば若者)と合気柔術(例えば中高年)が同じ条件で対した場合、柔術(若者)の方が有利である。五分五分の土俵に持ち込まれてはいけないのである。
敵の攻撃があった場合、「先ず避ける」と「同時に敵の体制を崩し不安定にする」そして瞬間技を掛けるのである。すなわち、敵の攻撃をまともに受ける(当たる)のではなく体捌により避け、触れた瞬間(当身等)、柔術テクニック・合気技法等で敵を不安定にし、制圧動作(投げ・押さえ・固め)に入るのである。これが積極的防御之事という口伝である。
なお、制圧動作のうち捕技には「誰何之事」の口伝の他、筋肉や関節に与える痛感を弱くした伸展・圧迫・収縮・捻転・反転・屈曲動作が内包されており鍛錬法から養生法への展開及び「生活に役立つ教訓」の口伝がある。これを具体化した技法が中伝ヨガ化技法である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?