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大東流の奥伝-ヨギとのドッキング-2

ここから鶴山先生のメモ

大東流には、小野派系と江戸柳生系の二大系統がある。それぞれに柔術・合気柔術があることから、いろいろと誤解が生じている。植芝合気道は江戸柳生系柔術に入る。この系統の躰之術には、つぎの分類がある。

 初伝=合気道技法(一般的なもの)
 中伝=ヨガ技法(二人ヨガ、ストレッチ法)
 奥伝=蜘蛛之巣伝(雁字搦めに固める技)
 秘伝=老中暗殺術(暗殺されないための教え)

合気道マガジンなど読むと、「よく、合気道に初伝、中伝、奥伝とあるという人がいるが、合気道にはそのような区別がない。」と書いてある。これは、植芝合気道しか知らないからそういうのである。だからその意味では正しい。ただ、合気道という呼称だけなら、久先生も合気柔術技法を一括りにわかりやすく合気道と呼び、指導していた。私(鶴山先生)は、久先生から昭和50年1月に合気道八段の免状をいただいている。

合気道マガジンの人は、合気道技法のすべては植芝盛平が創始したと思っているから、そう言えるのである。この系統の中伝・奥伝はすべて合気道技法から展開されるもので、初伝を合気道技法と呼ぶならば、これらも合気道技法といってよいのである。初伝を合気道技法と称したのは、わかりやすさを優先したからであって、本来は柳生流柔術(序破急)なのである。

しかも、植芝合気道ではその初伝の一部を崩してやっている。擬似的に継承し改良しているのである。発展的な改良ではなく、その基礎を知らず、その本質がわからないから、変えた・変えざるを得なかったのである。

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