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合気柔術の技法7

植芝合気道でも、表・裏という言葉を使っているが、1~5か条までの一般技と四方投だけで、その他の基礎技、すなわち入身投・小手返・回転投はいずれも一種類しかない。植芝盛平が残した合気道は大東流合気柔術の基本技であるが、いずれも大東流以外の技はやっていない。

武田時宗がやっている合気柔術は、大東流柔術118本を簡易化したものだが、大正時代までやっていたものとは違う。柔術は「気合術」といわれたもので、合気柔術は合気と気合の合いの子であるから、気合も入るが柔術(1・2か条)ほど気合は多くない。

植芝合気道の原形は、江戸柳生系合気柔術であって、将来管理者になるための英才教育を受けるべき人たちの初伝技法(入門・手解き)なのである。時宗の合気柔術と盛平の合気柔術(合気道)は技が違うのは、当然なのである。誰も大東流には、三大技法があるということを知らないから、いろいろ勝手なことを言う者が出てくる。これは、内家拳でいえば、内家三大門の太極拳・形意拳・八卦掌の三大技法を知らず、太極拳と八卦掌が全然違うではないか、と言っていることと同じなのである。

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