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大東流蜘蛛之巣伝

鶴山先生は「護身杖道」の次に、3冊の本を発行する予定でした。それぞれ表題と目次だけメモが残っているので、これを紹介します。まず、「大東流クモ之巣伝」と題する本です。
蜘蛛之巣伝とは、久琢磨からの皆伝の口伝の筆頭のものでした。この最も重要な口伝をタイトルとしたということです。なお、蜘蛛之巣伝は江戸柳生系合気柔術「坤の巻」の奥伝技法という位置づけです。 

    表題「大東流 クモ之巣伝」
第一章 大東流の奥伝は柳生新陰流である
 1 クモの巣伝の実験
 2 柔術にはサムライ武法と捕方武法がある
 3 柳生新陰流と共通する大東流の伝説

第二章 大東流技法の誕生と伝承
 1 会津藩と戊辰戦争
 2 藩祖松平正之と最後の藩主松平容保
 3 技法の中心は会津藩の家風・東北の守である

第三章 大東流と会津藩
 1 ミニ徳川本家を自認した会津藩
 2 柳生新陰流と小野派一刀流
 3 柳生新陰流と大東流

第四章 大東流技法の伝承系路 その1
 1 大東流に三大技法あり
 2 サムライ階級により習う武法が分かれていた
 3 西郷頼母と武田惣角

第五章 大東流技法の伝承系路 その2
 1 英名録より探る
 2 伝承者列伝
 3 合気柔術時代

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