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史伝西郷四郎3

アメリカで活躍するDr.岡崎春雄(鶴山先生に皇武術を伝えた先生)は、学術発表は色々の本に取り上げられなければ、その内容がいくら正当・立派であっても学会ではなかなか認めてもらえない。発表するにはそれなりの方法がある。色々な人が引用してくれるようになると、世間一般に認められるような通説ということになりうる。医学界でも数々の雑誌コラムなどがあるので、それを通じた世界広報を私が引き受けましょう、との約束になっていたが、「史伝西郷四郎」の本の中で引用された。「図解コーチ合気道」は望月稔氏の「日本伝柔術」や愛隆堂の「柔術教範(姉川勝義著)」にも、とりあげられている。綿谷雪(わたたにきよし)氏がまとめた「武芸流派大事典(増補大改訂版)」の中では「図解コーチ合気道」の名前は出ていないが、大東流の歴史説明では旧版の説を大幅に変更、私の考え方を正しいものとして扱っている。松田隆智編「秘伝日本柔術」の中で「大東流が新羅三郎義満によって創始され、会津藩に秘密武術として伝えられたという説には、疑問を持っている人も少なくない。その理由として(中略)大東流は会津藩末期に、いずれかの人によって各流派の極意や精髄を集めて、創始された流派ではなかろうか?と推測する研究家もいる。」(同書181頁)と紹介されている。(同書の参考文献には「図解コーチ合気道」は掲載されていません。)

08六段追贈証書

西郷四郎 大正11(1922)年12月22日尾道で病没57歳
     大正12年1月14日講道館より六段を追贈

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