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図表基準・花輪さん資料5

もう一人佐川幸義氏のこと

この人は、本は出していないが戦前から(空手界に)高名であり、現在は80歳を超えており、数年前脳溢血で倒れたことがあると聞いている。小平市でカンバンは出ているが、その道場には出ていない。現在の門人は無名の者で武道界では知られていない。佐川さんが亡くなったとき、道場が存続するかどうかは不明である。

どんな流派でも、本人が存命中に次の代表者を選出して(育てて)おかねばダメである。武術は、職人と同じで技術を伴うものであるから、まず、個人の能力の問題があり、その技術を伝承させるには教育者としての素養、指導能力が必要なのである。技術を持っていることと指導能力とは別のものである。親子の場合、子どもは親と同じ努力や武術に対する興味を持つことが出来るかどうかということが大切であり、親が完成させた技術を習得するという執念と本人自身の素質がなくてはならない。こういったことから親から子どもには技術は伝承しない(一定の時期まで)のである。佐川さんの場合、子どもに伝承者はいない、今のところ、佐川派を代表する者は現われていない、もし現われたとしても別の名称を名乗る可能性がある。佐川氏は門人の育て方が下手である。この点、吉田幸太郎と同じである。

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