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杖道護身の形1

今回から「杖道護身の形」です。護身法の形の説明ですので、読み物とは印象が異なりますが、原文を活かしつつ、分かりやすく紹介します。
 
基本形第1教(指掌取り)
敵:我の両手首を力一杯に掴む。
我:両手の指先を思いきりパラパラと大きく広げて、十分に指頭に力を込めて、頭の中で指掌を思いきり開くことイメージし、十分に自信を持ち、力を出させつつ静かに、自分の耳たぶを掴むまで引き上げる。
注:肩の力をすっかり抜いて手の平、指先だけを開けばよい。この場合に、丹田に気を静めれば、他流の逆手で腕を攻められても、指先を開いて、腕を伸しっぱなしにしていれば、効かないから不思議であります。
補足説明:両手取からの抜き手です。見事な説明です。さて、ここでは開掌の技術を用いていますが、普通に指を開くのではありません。つまり、中指を中心に2指を開くのではなく、親指を固定して4指を開くか、小指を固定して4指を開くのです。初心者は指頭に力を込める感覚がないので、指先を叩いて(ビンタの要領)刺激する方法がお勧めです。これが出来るようになると、物理的に開掌しなくてもイメージ操作だけで同様の効果を発生させることが出来ます。また、技(形)を信じて言われたとおりにやる、これも大事です。皆さん最初は、意識しているか・していないかに関わらず、自分が出来ると信じていないので、余計なこと(力を足すなど)をします、まずは信じることから始めましょう。
「注」にある技術は高等テクニックです。ここでも、初伝は奥伝秘伝につながっている、と言うことが分かります。

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