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大東流の口伝3

大東流の最初の口伝とは・・・
鶴山先生は、入門(入会)者が一定のレベル(初段前後)に達すると、大東流柔術第1か条30本の合宿を実施していました。この合宿は、1泊2日で、昼に旅館などに集合後稽古、夕食・風呂後稽古、翌日昼まで稽古、という日程でかなりハード(痛くて厳しい)なものでした。鶴山先生の口上は、植芝盛平も第1か条30本はやっているのだから、これを知らずして合気道は語れない、というものでした。大東流の技法構成上、柔術と合気道の原形である江戸柳生系合気柔術では関係はないのですが、体術の極意は共通なので、その意味では正しい説明といえます。
さて、この合宿の参加者には、「大東流柔術秘伝目録 解釈総伝 五ヶ条百十八本之内 初伝・第壱ヶ条参拾本之事」という目録が授与されました。この目録において「別外教伝 口伝 五ヶ条」として、大東流の最重要口伝が伝えられるのです。ただ、いつからかこの別外教伝は記載されなくなり、筆者の目録にも載っていいません。
その口伝とは、
 一、朝顔之事
 二、千鳥之事
 三、霞 之事
 四、六法之事
 五、二刀之事 です。
いずれも有名なものばかりで、大東流関係者で聞いたことがないという方はいないでしょう。


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