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合気術-早島正雄の場合4

(承前)「先心術-心の病を治す健康法である。まず身近な問題より解決し、真理(老子の根本原理)とは何かを対話によって語る方法である。先心術の大本は竹林の七賢がやっていた清談(高踏的な哲学議論)である。
早島氏によれば、先心術によって心の塵(ちり)をはらい落とせば、万事如意、人生が明るくなるし、七情六欲(*)を捨てれば病気も治り、心身共に健康になるという。先心術の具体的内容は、約20名の参加者を前にして、早島氏が先心術の粋を尽くした話しを進めていくかと思うと、今度は参加者全員の悩み・願い・要求を引き出し、それにみんなで答えを出していくかたちで話しが進められていく。」
*七情:喜・怒・哀・恐・愛・悪・欲、六欲:生・死・耳・目・口・鼻の欲望(食・色・財・丁(職業)・権・貴)

「早島氏の言葉から引用すると…
無について:すべて捨てる。あなたたちは両手を握っているから、いいものがあっても握れない。所有・我執・差別これらを無くすことが大切だ。仏教では空といい、道家では無というが無になる方がやさしい。
躾けについて:子どものしつけは子どもと相談しながらやればよい。これが一番やさしい、一番効果があり正しい方法。
所有・我執・差別:これらは生まれたときは無かったもの、つまり途中で身につけたもの。だから取ることが出来るものだ。我執のないものの言い方、聞き方、見方つまり生き方、これが無為自然というものだ。」(続)

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