見出し画像

四方投2

四方投の紹介もう一か所は…
第三 徒手対徒手の項 投の鍛錬
(16)
受 右足を半歩前に出し両手を以て敵の両手首を握る
仕 右足を半歩右前方に踏み出し、次いで左歩を右前方に大きく踏み込み
  つつ、右手を以て敵の右手首を執り(左手の指先に力を入れ敵の右手を
  肩の方向に突き上げ左手の小指・無名指に力を入れて自己の方に引き右
  手の拇指にて敵の脈部を圧し、敵の右手を完全に制す)(第41図)これ
  を頭上に振りかぶる(第42、43図)
  次いで左足を軸とし約180度右に回りつつ(第44図)、敵を後方に投ぐ
  (後方の敵を斬り下ろす要領)(第45図)、投げ終わるや右手を以て敵
  の右手を逆に制す

写真はKODANSHA INTERNATIONAL『BUDO』から
写真はKODANSHA INTERNATIONAL『BUDO』から
写真はKODANSHA INTERNATIONAL『BUDO』から

戦前の高弟であった富木謙治の流れを汲む『合気道教室(志々田文明他著)』においても、同様の整理で、技名は括弧書きなどされています。
例えば、同書 4組みつかれた場合の技の教程
  第3教程 正面両手取り=順手取り転回小手返(四方投げの表技)
などです。この表記には、重要なポイントがあります。転回小手返=四方投としているところです。

小手返と四方投は同じ系統の技だと分かっている点さすがです。小手返と四方投の違いは、立合では入身の深浅であり、鉄扇術であれば回しの大小なのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?