見出し画像

合気柔術の技法22

この日、大坪先生に稲益氏に新陰流を教えていることを初めて話した。今年の年賀状には、「今年から新陰流に本格的に取組む」宣言をした添書きを付した。これまでは、世間に知られている柳生宗矩の話が本当かどうかなど、各種文献研究が主であった。

昨年始めた「合気整体術」の講座に横浜簡易裁判所の調停委員が来るので、これを断るため午後1時の稽古終了後に外出していた。3月に入りやっと来なくなった(鶴山先生は、午後のクラスと、夜のクラスの空き時間に「合気整体術」と称する講座を設定し、限られたメンバーでその時間を活用していました。)ことが確認できたので、稲益氏に三学円の太刀を毎週1本ずつ教えることを始めた。

大坪先生は昨年から稲益氏にPRしてやらせようとしていたが、私が許可しなかった。なぜか、その前に確実に理論体系を把握し、実証してから始めないと、ダメということ。大坪先生は人を教えることができないタイプである。始めるとすぐ「お話し」になり、相手を仕込むというテクニックは全くない。先ず自習し、後から手直し、これでなくてはならなかった。だから、私がどこまで教えることが出来るか知らせなくては、武藤さんとの比較で、刀法は武藤、心法は鶴山というパターンが極まらないのである。大坪先生にはいくらそれを言っても、久琢磨と同じで、数ヶ月も過ぎると忘れてしまう。年寄りじみた傾向が出てきた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?