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大東流の三大技法4

天之巻=合気之術
手解き 勢法合気躰動法 表(右回り)裏(左回り) 
     単独動作と組手動作あり
乾之巻 第一箇条から第五ヵ条まで10本
    居捕・立合・半座半立・後捕の4種
坤之巻     同上      10本 
    二人捕で居捕・立合・半座半立・後捕の4種
日月(天地自然)之巻 応用多人数捕 10本

合気之術には、基礎となる柔術、合気柔術及び別伝(杖・太刀・小太刀・懐剣・鉄扇など)が全部入っているものである。すなわち、合気之術は乾坤一擲の兵法である。 

合気柔術に柳生流柔術があり、合気之術には手解き勢法合気躰動法があるのは、合気柔術は若殿・家老の子どもが必修すべきものであり、合気之術の手解きは養子に来た主君用のものである。養子が幼君の場合は合気柔術から始めるが、元服してから養子に来た場合は合気之術の手解きを受けることになるのである。このように大東流は公武合体の新体制のもと、階級に応じた技として整理され、誰もが三代技法を習えるものではなく、また、その師範も各クラスに応じて別の者がなる、という前提であった。

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