見出し画像

合気二刀剣のこと1

二刀剣とは、両手で太刀を操るいわゆる二刀流のことです。大東流では、これに合気柔術の極意を付加したものを「合気二刀剣」と称して、教外別伝として伝えています。今回はこれにかかる鶴山先生のメモの紹介、補足説明等です。まずは「図解コーチ合気道」における説明からです。 

合気二刀剣
「合気二刀剣」の存在価値は相当長い合気道ファンの方でも知らないようである。この「合気二刀剣」は、合気柔術の体系の中では、重要な位置にある。例えば、大東流合気柔術代理教授の資格者(大正11年9月植芝盛平氏が大東流合気柔術代理教授となる)には「合気二刀剣」の免許が許されていないことをみても、その奥儀であることを知ることができる。

「合気二刀剣」は、「多重之当」、「多機之位」、「多角度之位」、「転身之足」、「転心之位」をマスターすることを目的としており、この課程で第三次元法則の説明がなされている。

そのため、「合気二刀剣」の捌きは形稽古の最終仕上げと見るべきもので鍛錬しつくした合気柔術(この場合の柔術は気合鍛錬法のこと)を変幻自在・融通無碍にこなし、活殺自在の技法の応変をなすためには、どうしても通らねばならない関門でもある。

「合気二刀剣」の具体的な詳細については、武田惣角門下ただ一人の免許皆伝者であった日本伝合気柔術宗家久琢磨先生からの許しが出ないので、ここでは電電合気杖道会において、基礎鍛錬している応用技法の一部を公開しておくにとどめる(図・次頁)(昭和58年1月10日発行版P94から引用)

応用技法の一部とは、写真左下の技
上は「合気二刀剣」の手解きである素振合掌剣の一部、これに続く鍛錬法があります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?