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九星術から見た大東流関係者の人間関係の相性1

鶴山先生は、九星術もよくされていたようで、これを用いた分析メモがたくさんあります。「人間関係は、九星術で分析していけば、極めて短期間にその結果が現れる。」としています。(全4回)

西郷頼母=九紫火星と西郷四郎=八白土星
頼母からから見ると、四郎には不思議な親しさを感じる。また、頼母からは何となく鈍いような感じがして、何か躾けて頼りになる相手だと感じる。〈寸評〉よって頼母が四郎を養子にしたことが納得できる。

西郷頼母=九紫火星と武田惣角=五黄土星
頼母からは信頼がおけない。頼母は惣角に歯がゆさを感じる。惣角は一所懸命努力しているが、がちょっと目を離すと、すぐにピントが外れてくる。頼母としては、惣角に責任ある仕事を任せて放っておくという気持ちになれなく、面倒を見なければならないと思うが、その気持ちは惣角には通じない。
〈寸評〉この関係は、その後の事情を見ても教養差がある無学の惣角と頼母の関係を言い表している。

武田惣角=五黄土星と植芝盛平=七赤金星
惣角が目上の立場として行動する場合は、理想に近い相性。盛平が激しく動き回り、惣角が腰を据えて動かないという関係

武田惣角=五黄土星と堀川幸道=八白土星、佐川幸義=八白土星
性格や考え方には一応共通したところもあり、呼吸も合わせやすいので、うまくいけば1+1=3の効果も出るが、逆の場合もある。惣角が無理な注文を出して恨まれる、独りよがりになる恐れがある。

植芝盛平=七赤金星と久琢磨=六白金星
相手に引け目を感ずる感じ。

武田惣角=五黄土星と久琢磨=六白金星
惣角は久に対し、最初は妙な空々しさを感じるが、これは二人の中を気まずくする障害ではない。掘り出しものの部下だと思う。久は鼻っ柱が強く、妙な意地を張るようなところがあるが、その癖さえ上手く呑み込んで仕事の責任を持たせれば、惣角の期待以上の成果をあげてくれる。惣角は大局のポイントだけを押さえて、後は自由に任せればよい。
〈寸評〉このことは、惣角が大東流の第一人者として免許皆伝を許したことを立証している。

武田惣角=五黄土星と武田時宗=三碧木星
義務を果たさないで権利だけを主張する不平分子と思う。

武田惣角=五黄土星と山本角義=五黄土星
最初は互いに意地の張り合い、しかし信用したらとことん信じる関係になる。

久琢磨=六白金星と鶴山晃瑞=九紫火星
久から見ると鶴山は苦手な存在になる。鶴山には警戒を要する。仮に悪意ではなかったとしても、久は一方的にあやつられ、利用されてしまうような危険がある。また、時には鶴山が絶妙と思われるアイデアをだしてくれるでしょうが、それが実行されると大抵は空振りに終わる。久からすると鶴山がわざと自分の失敗を狙っているのではないかと思うかも知れません。それは久の思い過ごしですが、本質的に鶴山の能力がすべて久のそれを上回っているので久は不安感を抱くのです。
〈寸評〉久先生は大阪のグループ(琢磨会のこと)と比較して常々そう思っていた。

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