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杖道護身の形5

第5か条(側面打ち)
敵:我の正面から抱きすくめる。女性は酔漢にこのような悪ふざけをされることが多い。
我:両腕の自由が利かぬときは、敵の鼻柱を狙って自分の額をぶつける。背の高さが大きく異なるときは、靴のつま先で敵の向こうずねを狙って蹴る。首を絞められたときのように両手の自由が利く場合は、人差し指に気を流して、敵の両脇の下を短棒で突き刺すように打つ、又は手刀であばら骨を強打する。
補足説明:正面から他人が近づいて来る場合は、ほとんどの場合、手から来ますからそれを打ち払うのが基本です。次の第6か条でも出てきますが、足を攻める場合は、相手の甲を踏みつけ、突き倒す方法がお勧めです。
 
第6か条(草がくれ)
敵:我の後方から両腕で抱えるように抱きすくめる。
我:その瞬間、右の踵で敵の右足甲をポンと踏みつける。女性の場合ハイヒールを履いているなら最も効果的な技になる。「やわら」では「草がくれ」の当てとして、鍼灸では「足臨泣(あしりんきゅう)」に相当し、半身がしびれて、胆嚢に障害を与えるところであり、ここに灸をすえれば、飛び上がってきりきり舞いをする、と言われており鍼灸では禁忌のツボであります。その急所を強く踏みつけると同時に上体を左右に捻りながらひじで打ち払う。
補足説明:「足臨泣」とは、足の甲(背)、第4・5(小指)中足骨の踵側のツボです。
背後から両腕ごと抱えられた場合は、足甲への当身から体を振って抜ける動作が基本ですが、相手の力が強い場合は、振りほどけないので、真下に滑り落ちる方法で抜けます。

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