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史伝西郷四郎1

「史伝西郷四郎」の書評を端緒に「図解コーチ合気道」の功績について自賛している鶴山先生のメモです。

島津書房という耳にしたことのない出版社(*)から「史伝西郷四郎(牧野登著 昭和58年8月)」の新刊が発行された。
 *昭和57(1982)年に(株)仮面社から(株)島津書房に商号変更された
  ため鶴山先生はご存じなかったのでしょう。
444頁の本だが一晩で読み上げたほど、私には興味ある著作であった。これまでの柔道関係書の中で西郷四郎は必ず扱われていたが、単独でまとめたものは本書が初めてではないだろうか。また、その調査も多岐にわたりこれまでの出版物の中で最高の研究書となっている。それだけに、今後武道研究家及び武道ファンに与える影響力は計り知れないものがあると思われる。この本では、西郷四郎の生い立ちから死ぬまでのあらゆる資料を収めており、他の追随を許さぬものがある。また、これまでの著書、例えば工藤雷介著「秘録日本柔道」の西郷資料(133頁)を一笑に付し、説得力がある分析である。講道館関係の本を批判している点面白くなってきた。
西郷四郎は立派な男だということを初めて発表したのは、外ならぬ「図解コーチ合気道」であるからだ。この本を見た静岡の望月さんや大阪の柔道家たちが、これは間違いだと言っているのを知っている。工藤雷介も私の本を見て、こういう人もいるが、それは間違いだ、と書いてあるからだ。

07西郷四郎

↑西郷四郎
左の写真 左から西郷四郎・西郷栄之助(頼母の養女の婿=保科家を継ぐ)・西郷頼母

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