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大東流の三大技法10

伝統古流柔術の秘伝技を集約した大東流柔術にもマニュアルはない、その背景からして今でいうワーキンググループの整理メモ、報告書、概要版などあるハズだが、一切ない。これはおそらく頼母の指示で内容を覚えた後、焼却させたものであろう。武田家家伝の技法とする伝説を覆す資料があってはマズイわけだ。この作戦は見事に功を奏した。

これまで、なぜ大東流の伝書に西郷頼母の名前がないか、という視点で説明した(この連載7以降)が、この他に何かあるのなら、こちらから聞きたいものだ。大東流と保科近悳は関係ないと主張する者もいるが、なぜ惣角は保科近悳門人 大東流柔術本部長武田惣角とした英名録を持ち歩いていたのか? ということである。伝書のひな型には自分(西郷頼母)の名前を外し、それの複製を門人に伝授するよう指示したのである。惣角は、それを守ったということだ。ただ、人には見せない英名録においては、頼母の門人たる立場を貫いた。師にして恩人である頼母のことを忘れなかった、ということであろう。

このように、大東流3大技法は西郷頼母が一人で作ったものでもなく、まして惣角が創始したなど、技法内容・体系・構成からしてあり得ないことは明白である。(完)

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