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秘伝・合気道 堀川幸道口述 鶴山晃瑞編 1

鶴山先生は、「図解コーチ合気道(1971(昭和46)年初版発行)」に継ぐ、2冊目の著作として「秘伝・合気道 堀川幸道口述 鶴山晃瑞編」の出版を計画していました。
堀川先生の口述を受け、原稿や写真の準備もほぼ終わっていたようです。このことは関係者にも周知されていたようで、蒔田完一氏(四国琢磨会師範、中津平三郎及び久琢磨に師事)からの1974(昭和49)年の年賀状に「昨年発行予定でありました、堀川先生の合気道はどうなっているのかお伺いします。私達会員は首を長くして待っている次第です。」とあります。

蒔田年賀状完成

堀川先生は、1970(昭和45)年に、長年へき地教育に徹した篤学(とくがく)の師であり、大東流合気柔術師範として斯道普及発展につくした功績により勲五等瑞宝章の叙勲を受けていますが、①当時は全国的には無名であったこと、②出版予定時79歳とご高齢であったこと、③大東流関係者から武田惣角の門人の中で堀川氏の技法だけを紹介するのは大東流そのものに大きな誤解を招くとの意見があったことなどから結果として出版には至りませんでした。

叙勲記事(縮小)

なお、「鶴山晃瑞編」(図解コーチ合気道も同様)とあるのは、当時鶴山先生は、電電公社に勤めていたため著作者とは名乗らなかった、ためです。退職後の再版は、「編」から「著」に変わっています。
これから、筆者の手元にある原稿(覚書第2稿までの一部)の内容を紹介していきたいと思いますが、①完成原稿ではなく、一部の原稿(技法編がない)しか残っていないこと、②鶴山先生は、この時期は皆伝前であり大東流の全容を把握していなかったことなどから口述の部分の一部についてできるだけ忠実に、適宜補足説明を入れながら紹介したい、と思います。

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