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鶴山先生と久先生6

昭和54年6月14日付け久先生から鶴山先生あてのはがき
冠省 毎週合気道講座のご指導、誠にご苦労さん。小生を無視しても何とも思っていません。忍・忍・忍に徹して朝日カルチャーセンターへの義理と大勢の講習生のために尽くしましょう。貴君独特の教え方に別に文句はありません。昨日英独の辞典を見ていますと、貴君独特の考え方を独断家・独断式すなわちドグマチックといい、両国語ともにつづりも発音も同じでしたdogmatic詳しくは考えるべし、歴史は長し、世界は広し、学ぶべきものは学び、参考にすべきものは取るべし

このはがきに対して、鶴山先生は返信の準備をしていましたが、発送は自粛しています。
朝日カルチャー合気道講座で久琢磨を引き受けた事情は既述のとおりで、義理と言っているにもかかわらず、出席状況は芳しくない。また、指導方法も、朝日カルチャーセンターから合気会その他の合気道団体とは、一線を画して欲しいとの要請を受けたもので、それを独断家と、言われても・・・私(鶴山先生)の方が忍・忍・忍だと、書いてあります。

昭和54年7月12日付け久先生から鶴山先生あてのはがき
冠省 昨日は喫茶店で失礼、このごろは足の弱い上に眼の視力が衰え、一寸先が判らず、目の前に大先生(大はとても小さな文字で表記)が鎮座しているのに気づかず失礼しました。昼休みに、女の子が集まっているので何か珍しいものがあるのかとのぞいて見ましたら、堀川幸道先生や佐川幸義先生のアルバム、やはり大東流合気柔術ばかりで、ご研究熱心のほどに感服しました。次には宗家武田時宗先生や山本留吉先生の資料も見せてやってください。手紙は何でグリップしているのか不思議でした。久しぶりに関口さんなどが出席していて愉快千万でした。心の内で怒ると長生きしませんよ。

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