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九星術から見た大東流関係者の人間関係の相性4

植芝盛平=七赤金星、植芝吉祥丸=七赤金星と武田時宗=三碧木星、望月稔=三碧木星
肌が合いにくい相手である。七赤の方針に絶えず抵抗する。

植芝吉祥丸=七赤金星と砂泊誠秀=五黄土星
九州の雄、戦後派合気道の砂泊は本が書け、矢継ぎ早に「我こそ本物の合気道」と盛平の一番弟子の書き方で、最近東京に進出してきた。いわば、吉祥丸にとって最大の宿敵となる人物である。
砂泊の五黄土星は惣角と同じ、吉祥丸の七赤金星は盛平と同じ星回り。
大東流から独立して皇武会合気柔術を創設した盛平(目下では、なくなった)は惣角との争いになった。吉祥丸は同門の砂泊と派閥争いとなった。これを見ると、本来は相性であるべきものが、武道界では、その星運どおりではなく、骨肉の争いになる。技術ばかりでなく武道が持つ闘争性がなせるものであろう。

〈寸評〉惣角にしても盛平にしてもその周りにいた門人達との相関関係で、なるほどと、明白な人間関係がはっきりするし、全く九星術で分析すると当たっていると思う。しかし、この九星術を知っていて、人間関係を作ったわけではない、本能に基づく人間関係が鮮やかに九星術の基本データになっていることがわかってくる。私もこれから将来に対する組織作りに入らなければならないが、人間関係は九星術で分析しておけば極めて短期間に効果が現れることを知った。
惣角と盛平の(プロになった)門人達は、師との相性が良くなかったのにもかかわらず、その名を持ちだし、利用している、これはそのほうが得だと感じているからで、惣角と盛平自身は全く信頼に値する門人と思っていなかったという人間関係がよくわかる。
結論は、「他人に利用される人間になるということである。それには技術的にも、名声でも、その後援組織でもずば抜けたものを持っていなければならないことである。」道統では惣角であっても、無学無字の惣角では自分の師と人に紹介出来なかった盛平の立場もよくわかる。と同時に盛平は出口王仁三郎を利用しただけであることもわかるし、井上方軒(盛平の叔父)が大本教に残り合気柔術を教え、戦後は新和体道、出口が死んでからは新英体道と名乗り別の道を歩いたことも、盛平と方軒の関係である。これらのことを考えると九星術から見た大東流関係者の人間関係がよくわかる。(完)


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