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大東流と無刀取り8

一 剛弱の習いの事
  剛に対しては柔、強に対しては弱と、同じ土俵で勝負しない、大原則のことです。

一 雲入の鞠(まり)の位もある
  雲入(くもいり)とは、蹴鞠(けまり)で鞠を高く蹴上げることをいいます。上段で奪刀する方法もあるとの教えでしょう。

一 手の下がるとりつき悪き事
  無手勢(入身投)で敵にとりつく(抱きつく)際、右手を下げてはいけない、との教えでしょう。右腕は敵の左脇の下に差し込み固定する必要があるからです。

一 腰の据わる直しの事
  無刀で敵にかかるとき、身を低くし丸くすべきであるが、坐るように腰を割ってしまうと、居つきいて動けなくなることに留意すべきである、との教えでしょう。

一 下段の太刀の掛かり口、広き事
  一般に上段からの攻撃(斬りつけ)に対応する事が多く、これが重要であることに違いはない。しかしながら、下段の構えからの攻撃方法はいろいろ(下→上に払う・突く・中上段に変化するなど)あるので留意すべきである、との教えです。

一 足を踏む習いの事
  敵にとりついた後は、その足を踏み動きを封じる、との教えでしょう。合気柔術における相手の足の踏み方には何通りかあり、塩田剛三先生が見せたような一点集中法もあれば、抜き手のテクニックを応用した方法などあります。
 
利剣、疾飛すといえども、人を断たざる 
右重々口伝これあり

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