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大東流の口伝6

また、鶴山先生は大東流三大技法の背景や構成を知らずして、我こそは大東流の代表者だ・・・全容はこうだ・・・とか、間違った歴史や技法説明をする人たちを批判(啓蒙)していました。何ごとにつけ、批判されることは不快なことですから、先生は多くの大東流、合気道関係者から反発を買っていましたが、気にくわなくても技法・理論共に第一人者であった先生には一目置くほかなかったのです。先生に対し何か言おう(書こう)ものなら、「倍返し」ならぬ「十倍返し(*)」されますから、存命中は誰も何も言えなかったのでした。
*noteでは「骨法の堀辺が来た」をご覧になるとおわかりかと、松田隆智も中国拳法のことで先生から徹底的に論破されています。
 
さて、日本伝合気柔術(大東流三大技法)では、形の一連の流れを便宜上、次のように分解して整理しています。
 攻撃動作→体捌法(避ける動作・崩す動作)→制御法(技・養生動作)
体捌法は避ける動作と崩す動作に大別され、制御動作は技(投げ・固め)と養生法(ヨガ技法)に区分されます。
 避ける動作の口伝:巴卍・六法千鳥・・・
 崩す動作の口伝:朝顔・霞・二刀・・・
 制御動作の口伝:懸待・蜘蛛の巣伝・・・ などです。
実際には、各口伝が伝える内容は1項目(例えば、崩す)だけではないのですが、ここでは、再掲を避けわかりやすさを重視し、代表的なものだけを分類し記載しています。

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