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江戸柳生系合気柔術-江戸柳生の躰之術-4

このように、江戸柳生系合気柔術は座り技が基本であるが立合もある。立合の場合、極め固めは立合で行う。琢磨会に残されている技法は立合が主となっており皆伝技法である居取技法は残されていない。つまり琢磨会総本部長の森恕(もりはかる)氏たちは蜘蛛之巣伝を知らないのである。ところで、師範部長になっていた蒔田完一が辞めることになった真相は定かではないが、年に4回発行されている会報の原稿が問題になったのであろう、後で訂正といっても難しいし、記事のレベル自体が原因なのであろう。

さて、蜘蛛之巣伝は
 両手持の1か条から入るもの
 両手持の小手返から入るもの
 両手持の四方投から入るもの
 両手持の入身投から入るもの
この4つが基本で、これに1ヶ条からの展開である2か条・3か条から入るものを加えたものである。

(メモの中から殿中武法2か条からの展開技法を紹介します。)
両手首を持たれる(抜刀阻止)
持たれた両手を外巻きに捌き、親指のみ相手の小指側のくるぶしと関節の間に触れ2か条の形(陰から陽へ)から、相手を裏返すように仰向けに倒す(相手を虚にすること)
両手首を直角に極め、両ひざ頭を手のひらに乗せ制し、両手刀で蹴りを警戒、蹴ってきたらこれを捌き押さえる。ここまでが奥伝である。
秘伝は蹴ってきた両足首を4か条に極め、頭突きで金的当身をするのである。(完)

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