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江戸柳生系合気柔術-江戸柳生の躰之術(続)2

返技とは、相手に技を掛けられた場合、それに応ずる変化動作のことをいいます。返技を稽古する目的は、
 正確な技法への修正・確認、
 怠慢稽古の戒め、
 御信用之手の習得、にあります。
本来、基本技(1~4か条の一般技と四方投などの基礎技及び合気投の総称)の術理とそれを展開する実技を正確に体得していれば返技は掛かりません。そうはいっても人間ですからミスもするし、気も緩みます。こうした瞬間、虚(スキ)が生じてしまします、そこをつかれると逆襲される(出来る)ということを身を持って教えるわけです。
さて、は言い換えると技法のチェックです。基本技が正確に出来ているかどうかを確認する方法の一つということです。すなわち初伝技法の総仕上げということになります。は手抜き稽古の戒めのことで、これは互いの上達の妨げになり、相手に迷惑をかける行為となるからです。「合気道の秘密」96頁にこれらのことをまとめてありますので、引用しましょう。なお、返技動作だけの稽古は上記趣旨から正しくない稽古法ということになります。


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