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槍と合気道20

『合気会報』第3号(昭和25年6月1日発行)より抜粋
「昭和24年度事業報告」植芝康悦(後に吉祥丸と改名)
終戦後、ようやく立ち直りを見せてきた諸情勢に応じて、この合気会は遅々とはしておりますが、力強い歩みを続けて参りました。現在、昨年1か年の活動状態を集録して、会員皆さまのご参考に供したいと存じます。ちなみにこの事業報告書は主務官庁に提出せし報告(決算書等)の中から抄録したものであります。
事業概況(昭和24年4月1日~昭和25年3月31日)
本部道場における総活事項
岩間本部道場(財団法人合気会認可時の本部道場は岩間においた、若松町は支部とした)においては、会長植芝盛平直接指導の下に毎日午前1回、午後2回、各1時間あて合気道の修練を計っております。また会員の要請に従い7日間を1期とする講習会を開催し継続的な総合修練をいたしました。
主な講習会
昭和24年7月8日より1週間、昭和24年度夏期講習会を本部道場において開催いたしました。
支部及び出張所開設並びにその状況
(A)東京支部(所在地:新宿区若松町102番地)(財団法人皇武会の皇武館があった場所、現在の植芝合気道総本部はその敷地後に建立された)
 昭和24年5月12日東京都より開設承認と同時に毎日2回、午前6時半及
  び午後6時半より1時間あて合気道による体位向上のための修鍛稽古を
  開始しました。
 毎月第2日曜を支部の合気例会として会長直接合気道の修練を指導し
  併せて本会後援者、各界権威者の後援会を催しております。
(B)栃木出張所(所在地:栃木県芳賀郡市羽村赤羽・藤平方)
   昭和24年4月10日開設、日々修鍛者多数参加いたしております。
   (藤平光一氏が初めて主催した出張所である。東京支部の開設よりも
   1か月早く、会員も多かった。これが初めて藤平氏の名前が公式の場
   で紹介された記録である。)
(C)大笹出張所(所在地:茨城県東茨木郡倉村大笹)
   昭和25年2月10日開設、熱心に日々修鍛しております。


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