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日本伝合気柔術 技法稽古に入る初学者のための基礎知識14

基礎技
基礎技とは、四方投・小手返・回転投・入身投(天地投を含む)を総称したものである。江戸柳生系合気柔術の初伝技法にして、合気之術の基本技法である。基礎技の特長は独立性ある。すなわち、各技法は個々に完結しており、一般技に対する裏技であり、それぞれに術理口伝が付加されている。以下、拙著『合気道の秘密』から抜粋引用
 
四方投 
技の目的 前腕を制し、深い入身と方向転換により近い間合いで体幹を崩す技術の習得
定義 相手のひじを順方向に曲げさせ、そのままひじ頭を天に向け回すことで体幹を崩し投げる
ポイント トウ骨の制御 脚捌と腰捌
 
小手返
技の目的 前腕を制し、浅い入身と方向転換により遠い間合いで体幹を崩す技術の習得
定義 相手の手首を順方向に曲げ、ひじ関節及び肩関節を固着化させ、トウ骨を下方向に誘導するよう手首を順に捻ることで体幹を崩し投げる
ポイント 尺骨とトウ骨の制御
 
回転投
技の目的 前腕と肩関節を制し、頭を捻り下げさせることで体幹を崩す技術の習得
定義 敵側面に深く入身と同時に手掌を頭頂部にあてがい、他方の手でひじ内側を逆手に掴み、背中側肩先方向へ回し上げると同時に頭頂部を下方に押し下げ投げる。
ポイント 入身

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