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健康体操

大東流技法の健康面への効果を紹介する鶴山先生のメモです。

大東流の技法は手首の技が多い。手首関節の回転が合気を掛けるコツである。これを合気之術と思う人がいるが、それは違う。手首の関節が正しく使えれば、揚げ手も猫之手伝もすぐできるが、これは技術的には合気柔術のものであって、合気之術ではない。合気之術は兵法(孫子の教え)のことだからだ。
合気柔術の奥伝技法は若返り、回春技法の固め技であることは、私(鶴山先生)が「護身杖道」で公開したとおりだ。だが、こういった象徴的な技以前に、大東流には不老回春の要素がつまっている。
例えば、上記の手首の回転、これをやることで肩関節が緩み四十肩・五十肩が改善される。この目的に特化するなら、反対の手でトウ骨と尺骨をハサんで強圧しながら回転させると効果的だ。また、初伝の固めでも、肩首を制して相手の動きを封じる技法も多いが、これによって首がほぐれ、ボケ防止、血圧正常化、耳と目の若返りに効能がある。
中高年の合気柔術は、ゆっくりやるのが正しい。早く動いては駄目だ、技を掛けられている人が自己救急の自然呼吸法となるよう技が作られているからだ。仕手側も「ハァー」と吐く大東流の呼吸法を用いる。力強く無声で吐くことが大事である。整体法的には、舌を出しながら吐き、戻しながら吸う方法がある。このときの舌出しは舌が痛くなるくらい出すことがポイントである。
合気柔術の奥伝の固めでは、相手を不安定な状態にし、これをそのまま維持させるという技法がある。痛くはないが辛い、腹筋その他周りの筋肉を無理矢理使わされる。思考法とは別に体を引き締める効果を期待しているのだ。

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