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合気柔術の技法1

鶴山先生は「大東流考」とする大柱のもと、いろいろな論考や講義メモを残していますが、今回は、サブタイトル-合気柔術の技法-を紹介します。本note既述の記事と重なる部分も多いメモですが、先生のまとめ方をご覧いただければ、と思います。 

「合気柔術」は大東流3大技法の一つである。大東流柔術は200石までの侍が必修すべきもので、合気柔術は500石以上の中級武士が習ったものである。
合気柔術には二種類ある、というと、オヤーと思う人もいる。その一つは柔術の修了者中、中高年武士として、まだ勤務する者が行う合気柔術である。これは植芝盛平が新宿若松町で習った合気柔術84か条御信用之手である。この技法は柔術118か条の中、84か条を中高年向きに応用復習するもので、「合気」という言葉が入るだけ、実戦向きになっており、第一線の指揮官が行うものでもある。柔術の体系からすると、3か条以降が合気柔術であって、これらとともに稽古する技法であった。殿様の子どもや家老の子ども達が習う合気柔術(江戸柳生系合気柔術のこと)とは異なっている。こちらは、大正11年9月に植芝盛平が教授代理の資格を受けた合気柔術である。

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