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日本伝合気柔術 技法稽古に入る初学者のための基礎知識1

鶴山先生の高弟であった稲益豊師がとりまとめた『日本伝合気柔術技法稽古に入る初学者の為の基礎知識要訣抜粋』(平成21(2009)年3月)という会員専用の資料を紹介します。開示等厳禁とされているものですが、このnoteでは既にこれらの禁はすべて破ってきていますから、日本伝合気柔術を修行する者として両先生の功績を後世に伝えることをもって、お許しを願うこととします。
さて、本資料に抜粋されている項目の詳細については、その多くをnoteにおいて既述公開しているところですが、全体を簡潔にまとめている点、有用なものかと思慮しています。なお、ここでは同資料の完全コピーではなく筆者が適宜補足等を行なったものを公開します。
 
日本伝合気柔術技法稽古に入る初学者の為の基礎知識要訣抜粋
「日本伝合気・柔術」とは
日本伝合気・柔術とは、大東流三大技法を統合した固有の名称である。大東流の普及者武田惣角の直門にして免許皆伝を許された久琢磨が命名したものである。そして、日本伝合気柔術免許皆伝鶴山晃瑞が伝承・普及された。
日本伝合気柔術-大東流三大技法-(=皆伝の口伝)の特長は、
本伝(徒手技法)に教外別伝が付随していること、
柔術など各技法体系は、それぞれ一流一派を立ち上げることが出来る内容・構成となっていること、
一方で、全体をとりまとめるコンセプトがあること、
江戸柳生系合気柔術は教外別伝を含めシステム躰術として構成されていること、
技法体系の他に術理体系があること、
などである。すなわち、江戸時代末期、既存の諸流派古武術を統合・超越する新たな武術として再構築・整備されたものである。

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