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いままでの合気道・これからの合気道2

「愛の武道」を叫び「和合する武道」を説いている流派内で起きている醜い縄張り争いを見るにつけ・聞くにつけ、その主張することと行動上の不一致がやたらに目立ちすぎることである。私たちは合気道が武道であれば、その行動はもっと純粋であり、かつ、その人間行動には誠実さが伴わなくてはならないと思っている。正しい武道を選ぶためには、我々のような門外漢にとっては、早く事実の真相を知ることが自分自身の進歩となり、かつ又、そこから新しい調和となる道が発見できるのではないか、と思われるからだ。

それでは、なぜ今まで、その真相が知られなかったのであろうか?
それは合気道が伝統古武道の体質と古武術の技法をそのまま受け継いでいたからではなかろうか?

古流武術の入門帳には必ず、曰く「他流を研究しまじき」、曰く「他流を批判しまじき」、曰く「他流の者に見せてはいけない」等の項目が書かれている。
特に、宗教的要素が強い武道では、技法の伝承よりも、これらのことが必ずと言っていいほど重視されているようだ。これは他との比較研究(学術的な態度・方法)されることによる、自派の根源のあいまいさや技法比較・指導法比較による批判やはね返りがあることを恐れている、という理由が多いからである。

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