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日本伝合気柔術 技法稽古に入る初学者のための基礎知識25

ヨガ化技法
ヨガ化技法(ヨガ技法)とは、合気柔術坤之巻の中伝技法である。いわゆる合気道技法の先の展開であって、基本技で相手を崩し、続け健康養生法動作(健身動作)の修練を行なう。
ヨガ化技法には、健身と武術の両面性がある。受手は心身の柔軟性と忍耐力を養い、仕手は集中力・思いやりの心と姿勢の安定の鍛錬になっている。また、共に呼吸練法(特に呼気)を用いて、緊張を緩めストレッチ効果を高めるのである。

ヨガ化技法の入り方には2法ある。
 ①相手を崩し取り押さえてから入る 伏臥・仰臥・横臥・座臥姿勢
 ②相手を中途半端な姿勢に崩してから入る 立位・前屈・後屈姿勢

ヨガ化技法における崩し技の入り方
 足甲・ひざ裏・手甲・ひじを踏む、腕をからめる、首を曲げる

ヨガ化技法における極め方
 伸展・圧縮・圧迫・捻転・反転・屈曲・反らし・逆・当
 
返し動作
返し動作とは、被仕掛技を外し、あるいは返して先をとる動作である。切り返し技(柔術)と返技(合気柔術)がある。

切り返し技は、体力・体勢・当身等で抵抗し、相手の技の“動きを止め”、その瞬間をついて先をとる技法である。

返技は、相手の力の方向に逆らわず“動きを止めない”で、その力の方向に我の動き(力の方向)を合わせ逆に誘導し先をとる技法である。

この動作には、柔術テクニック及び基本技の術理体得が必須である。


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