合気評論20
この時、“合気道”命名の立合者だったのが、当時合気武道皇武館の理事をされていた平井稔氏でした。元:大日本武徳会合気道範士にして、現:日輪洞道主である同氏は現在、実戦合気道として売り出され、われこそ正統合気道の技術継承者であると自称されております。
ここで、合気道の名称に落ち付くまでの流儀名の変遷について、紹介しておきます。
相生(あいき)流→皇武館合気柔術→大日本武道→合気武道→天真合気武道→武産(たけむすび)合気武道→合気道
電話の原理は、アレクサンダー・グラハム・ベルが発明したことは、電電公社の皆さまには周知の事実であります。日本国内におけるすべての電信電話設備は、日本電信電話公社が設計し、規格化させて、製作会社に委託し作製設置したものですが、日本の電話は、電電公社が発明発見したものとはいいません。自動車の場合においても、同じことがいえますが、自動車会社は自由企業でありますから、それぞれ会社によって特長や性能は異なります。テレフォンが電話と呼び替えられても、その原理や本質的な者が変わらない限り、ベルやエジソン等が発明したことは、歴史的事実として抹殺することはできません。合気道と大東流合気柔術とは名称こそ異なっておりますが、その技術の中心となっている基本技は合気柔術の初伝技法そのままであります。ここには、少しの改良も改革もありません。
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