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合気二刀剣のこと4

鶴山先生のメモから 

合気呼吸体操の十字手は合気二刀剣の手刀形である、この二刀剣は久琢磨より伝授された。

久「鶴山君、両手でこう受ける技がある。だから(手刀を交差させて)これは剣のことだよ。大東流では手刀というのは、素手ということではなく、剣を持ったときと同じ(仮の刀)だと、武田大先生から教えられた。片手持ちも剣、両手持ちも剣、宮本武蔵の二刀流の剣捌きだそうだ。武田大先生は17歳の時すでに剣の免許皆伝だったと、話しておられた。“大東流の手刀”これは研究の価値がある。君ならこれを教えてもよい。」

時宗は「大阪では教えていない。」と新聞等で公言している。また、合気二刀剣の初伝は、柔術の教外別伝で、伝書に「二剣の打ち合わせ」であると大東館新聞で書いてあるが、実際は違う。また、時宗は久琢磨への免許皆伝授与式にも立ち合わせられているが、「当時、青坊主の子ども(時宗のこと)だったので、皆伝の時(技法と口伝)には室内に入ることさえ許されなかった。」と自ら書いているとおり、何も知らないと言うことである。

補足説明 「合気呼吸体操」(呼吸躰動法=呼吸体操)は8つの動作からなり、最後の2動作が合気二刀剣の陰の形・陽の形で下段捌・上段捌を教えています。いわゆる十字受ですから、見かけは簡単ですが、その口伝を知らなければ、ただの十字受で終わってしまいます。

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