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山嵐1

姿三四郎の必殺技、山嵐に関する鶴山先生のメモを紹介します。(全4回)

西郷四郎の名前は知らなくても、姿三四郎の名前は誰でも知っている。
富田常雄が昭和17(1942)年9月に刊行した小説「姿三四郎」の主人公の得意技であったからだ。姿三四郎のモデルが西郷四郎であったことは当時から知られていた。翌昭和18年には、黒澤明第一回監督作品として映画化され戦時下であったが大ヒットした。戦後になって、4回も映画化されるなど人気の作品だった。
作者富田常雄の父常次郎は、西郷四郎、横山作次郎、山下義韶とともに講道館四天王の一人に数えられた柔道家だった。常雄はその二男として講道館道場の敷地内で生まれ育っている。柔道も戦前の四段、実力者であった。

山嵐の1(袖取裏入身)

山嵐は危険な技です。写真では、熟達者が受けをとり、床はマットを3重にするなど安全対策を講じて撮影しました。後頭部から落下するため受身がとれないのです。

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