見出し画像

合気柔術と整体効果(上)

合気柔術と整体効果に関する鶴山先生のメモです。個条書き的記載ですが、大東流技法の健康面への効果が完結に説明されています。(全3回)

琢磨会的呼吸法の技に、両袖取に対し相手をブリッジにさせるものがある。昭和60年度綜合武術合気会演武大会の最優秀選手賞(男子)の受賞者T君の形演武である。終末動作にも似た技法があるが、糖代謝の調整に効果がある。
非力(ひりょく)の養成は、前ひざを曲げ、後ろ足のえびらを張るが、胸鎖乳突筋やアキレス腱への刺激が微熱に伴う関節痛を軽減する効果がある。
基本姿勢、合気投などすべての動作に影響するが、背骨の歪みをとることで、相手に力を伝えることできるようになる。これは背骨の歪みという万病のもとを自力矯正することになり、呼吸器、便秘、肩こり、腰痛の改善が期待できる。
合気柔術の極め技2か条、3か条等に接触部分を振動させて極めるという技法がある。非常に厳しい技法(御信用の手)だが、振戦(しんせん)法という健康法とつながっている。振戦法とは、施術部位を手で掴み、振動させて刺激を与えることで神経や筋肉の機能を高めるという方法で、自ら行う場合は揺らすのではなく震える感じを出すことが大事だ。恐怖や寒冷で思わず体が震えるが、意識的にこれを起こすのである。これはなかなか難しい、そこで合気柔術の極めを用いて稽古するのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?