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投資信託の売り時って?

損切り(=評価額が下がっているときに売却して損を確定させる手法)の一つの考え方としては、3割下がったら売却するなどのルールを決めておくことも一案かもしれません。

わたしたち個人投資家の場合には、利益が出ているときにしか売らないと決めて「塩漬けする(=保管したままにしておき、損切りしない)」選択を取ることもできます。

上がりそうもないとわかっている金融商品をいつまでも持っているのは論外ですが、現預金が準備できている場合は、そちらの方を切り崩しながら生活して、金融商品は売らないというのも個人投資家ならではの選択肢。

投資信託は値動きする商品なので、一気に売却してしまうと、そのタイミングがとても高く売れた瞬間だった可能性も、安く売って損する瞬間がった可能性もあります。



まずまずの金額で売却することを目指す、定期的に取り崩す方法は大きく分けて三つ。

一つ目は定額で取り崩す方法で、毎月3万円分や毎年20万円分といった形で決まった金額分投資信託から売却し、現金に戻します。

評価額が高いときには少ない口数を、低いときには多い口数を売却することになり、できるだけ高く売りたいと考えるときには不利な方法。

毎月や毎年ごとに生活費に上乗せされる金額は読みやすいのですが、どのくらいの口数を消化するかは売却の都度の評価額に左右されるため、いつまで資産が持つかというのは読みづらくなります。

二つ目は定口で取り崩す方法。

毎月3万口分や毎年20万口分といったかたちで、決まった口数分投資信託から売却し、現金に戻す方法です。

すべてを売却する期間の希望がある人は、この方法が選択肢になりますが、そのときの評価額によって左右されるため、毎月や毎年の生活費に上乗せできる金額は確定されません。

三つ目は、保有している資産の一定の比率を少しずつ売却する方法です。

毎回ベースになる資産も変わるので、現金化される金額も毎月や毎年異なるため、家計のやりくりという視点では扱いづらく、後半になるほど資産が少なくなるため入ってくる金額も少なくなります。

証券会社によっては、これらの定期的な売却をあらかじめ設定しておくことで、自分で計算して売却操作しなくても自動的に売却が行われるサービスもあるので確認してみてください。

値段が一日に一つしか決まらないという特性を考えても、激しい売買を想定していない商品。

基本的には「待てる」限り持ち続け、実際にお金を使いたい局面で、定期的に売却などを通して現金化して、消費に充てていけると理想的です。

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