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海外移住って?

老後になっても年金がほとんどなく、住むところも賃貸で、貯金もないというご夫婦もいるかもしれません。 

その場合、働いて収入を増やすということがまず考えられる手段です。

今治市の人は東京や大阪のような都市部に住んでいる人のように、地方に転居するという選択はできませんが、新興国に移住するという手段もあります。

貯金や持ち家があっても、定年退職後は海外に移住したいという人もいるかもしれません。

人気なのはフィリピンやマレーシア。

フィリピンは「特別居住退職者ビザ」という制度を設けています。
ビザを取得するためには、50歳以上の年金受給者は1万米ドルを、フィリピン退職庁指定の銀行に預金する必要がありますが、一定の条件を満たしていれば、そのお金をコンドミニアムの購入や長期リースに使用可能です。

2人で月10万円くらいで生活できるので夫婦で20万円くらいの年金なら、65歳から5年間暮らしただけで600万円貯金できる計算になります。

国民健康保険を脱退して現地の保険に入ることになるので、その点はしっかりとチェックしきましょう。

日本にはない病気なども、あるかもしれません。

受診できる病院や、治療費なども調べておくことが必要です。



日本にある持ち家は、海外生活に慣れて日本に帰ることがないとはっきりするまでは売らないこと。

帰りたいと思っても、日本に住む場所がないと金銭的に大変なことになります。

海外移住しても、日本の公的年金をもらうことは可能です。

日本では60歳まで年金加入義務がありますが、早期退職し海外に移住するなどという場合には加入義務がなくなります。

住民票を海外に移した結果1月1日に日本に住民票がなければ、日本の住民税は支払わなくても良いので、退職した年の次に迎える1月1日より前に、海外に住民票を移す人もいるようです。




海外でも国内でも同じですが、移住する場合にそれまで住んでいた家を売るのか貸すのかは大きな問題。

売るメリットは、まとまったお金を手にすることができることです。

ただ空き家が急増しているので希望価格で中古物件を売るのは難しく、住宅ローンが残っている場合だと残債が残る可能性もあります。

貸すメリットは、借り手がいるうちは一定の賃料が入ってくるので、その収
入が年金代わりになることです。

デメリットは、固定資産税や不動産業者への管理手数料などの維持管理コストを払い続けなければならないこと。

水回りや設備が老朽化した場合には、大家としてその都度直さなければならないのでお金がかかることや、他人に長く貸せば貸すほど物件自体の資産価値が下がることです。

土地や建物というのは、ひとつひとつ価値が違います。

売る場合も貸す場合も、まずは不動産業者に依頼して現状の家を査定してください。

それから具体的にシミュレーションして、比較してみましょう。

60歳以上の人生を考えるとき、移住してもらいたいわけではありませんが、そういう選択肢もあることは知っておいて良いと思います。

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