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思いやりと優しさ

和笑十楽日乗
2024年6月16日

それぞれ人間は感じていることも考えていることも、まったく異なる。同じことを感じ/考えている他者が、この世のどこかに存在していたら(いるんですよ!)、その人は極めて稀有なり。大切にしなきゃ。

何十年も一緒に暮らしてきた家族だって、一人ひとりはバラバラ。家族である前に、お互い、個々の別人格なり。そこを忘れちゃうと、家の中で喧嘩が絶えなくなる。自戒を込めて。

複数の人間が同じ物を見ても、感じかた/考えかたが違うから、評価だって丸っ切り異なる。互いに自説を曲げずに言い張り続けたら、みんな精神を病んでしまう。

親しい間柄ほど、そこんところを忘れてしまう。油断してるんだな。

結局、必要なのは思いやり、そして優しさ。陳腐ですけど。

自分の女房は/亭主は、結婚した当初よりは愛が冷めているもんだ、と思いやる。

建前だけで無理してると、関係性は案外もろいよ。

毎日、飯の支度ばっかり、洗濯とか部屋の掃除ばっかり、毎日、出社・勤務・残業・帰宅の繰り返し。
互いに(たとえ自分はそうでもないとしても)相手は倦怠期に入っているな、と思いやる。

その思いやりが愛なんだな。
縛りつけるんじゃなく、解き放ってあげる。
その優しさもまた愛なんだな。

必ずしも正確ではないかも知れないけど、だいたいそんなもんだろう。

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