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ふとまに 百二十一

#ふとまに  百二十一

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*読みくだし

しのこけ の
はと の まはけて
のと や とつ
ゆひねつ の ふむ
あみりた お しれ


*書きくだし

直の倒けの
曲の真化けて
和や絶つ
結ひ和つの踏む
上満り治を知れ

*語意

 直の倒けの曲/しのこけ の はと:直行する力の喪失に伴う蛇行・滞留
 真化く/まはく:激しい昇華反応**を起こす **元素や化合物が固体から気体へと液体を経ずに相転移する現象
 和/のと:調和 平穏 のどか
 絶つ/とつ:断絶する
 結ひ和つ/ゆひねつ:両極端の性質を融和させて中性化すること 中和
 踏む/ふむ:伝える 伝わる
 上満り治す/あみりたす:高めて治す 効能をもたらす
 知る/しる:理解する 知識を得る


*意訳

 直行する力の喪失に伴う
 蛇行・滞留が激しい昇華反応を起こすと
 調和が絶たれて不安定化するので
 両極端の性質を融和させて中性化する事象が伝導し
 高い効能をもたらす事実を知識として理解しておいてください


*十楽註

 このうたは極めて難解でありまして、私の、ごくごく自分勝手な印象ですが、構成する語意を通覧しまするに、自然医科学的テーマに触れているように思われます。

 例えば——、

 一般に体調不良とは、何らかの阻害要素が、直行するべき(血液やリンパ液のような)自然な流れを妨害してしまい、重大な血栓とか激しい炎症などを引き起こして、身体全体の調和が失われて不安定になること。そこで、体内の異なる性質を中和させるよう仕向けると、効能を発揮する。そういうものなので、よく覚えておきなさい、

——とか。

 ほかに、もっと良い解釈ができますでしょうか? 

 『このうたは、こんなことについて詠っているのではないか』と、お気づきになられ方がいらっしゃいましたならば、どうぞご遠慮なく、ぜひぜひ、下のコメント欄のほうにお寄せくださいませ。


【参考資料】

①ふとまに解読ガイド
https://gejirin.com/futomani.html

②ホツマふとまにカード128
ふとまに百二十八(ももふそや)歌