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女の闘い

女が男より闘争的でない、ということも、実は疑わしいものです。犬のしつけセミナーを受講したことが何度かあります。

なかなか一気に3講座とか連続して受講できないので、遅々としか進みませんが、毎回しつけ以外でも勉強になることが多いものです。
前回のセミナーで、講師の先生が面白いことをおっしゃっていました。
「闘犬は多くの国で禁止されていますが、もしあなたが闘犬にどうしても勝ちたかったら、どうすればいいと思いますか?」
答えは「雌犬を使う」なのだそうです。

雄犬同士の喧嘩は「俺がこの喧嘩をいただく」という性質のものだが、雌犬同士の喧嘩は「この世界をいただく」という性質になるのだそうです。
女性同士の争いの熾烈さを経験している方は、「なるほど」と思われることでしょう。ともかく、「どんなことがあっても勝つんだ」ということですね。賭ける側にすれば敗北を認めないで闘い続ける犬はありがたいでしょう。腹を上にして降参するということがありません。

男あるいは雄の場合、ある喧嘩に勝てばそれで一応の力関係が安定するのに対し、女の場合はそれだけで安定が起こらないのでしょう。そこで無限に闘争が続くという訳です。やっぱりお釈迦様が言うように、女は成仏しがたい存在なののでしょうか。

さて、話は変わって、私は人よりネット通信暦は長く、もう20年近くになります。ニフティサーブや今はなき日経MIX(ここのある会議室でペット健康相談をしていました)では、女性が1に男性が下手をすれば20の比率だった時代です。ちょっと発言すれば、レスが10以上あっという間につく、ナンパ風のメールはどんどん来るという、超売り手市場でした。
不思議なことに、こんな場所で、一人の女性が発言して男性が集まると、必ず負けじと別の女性が出てくるのです。

化学関係など、女性の少ない場所ほどこの傾向は強く、教育関係など女性が多く来るところはそれほど過敏にならなかったようです。

多数の男性のなかで女性が一人という逆ハレムでは、女性のなわばり意識はより強くなり、「ここでは私が女王様」状態が出現するように思われます。こんなバーチャルな空間でもなわばりが成立するというのは面白いことでした。
女性の獣医師の方も、少なからず覚えがあるでしょう。セミナーなどで女性が二人だけ、という場合、変に相手を意識してしまうことが。また、数は少ないのに、女性の獣医師どうし、あまりうまくいっていない職場は少なくありません。これが病院だと、院長の奥さんやアシスタントを巻き込んでかなり悲惨なことになります。

獣医師としてそれなりの面子というものがありますので。そうかんたんに譲るわけにはいきません。なかなかなわばりは難しいものです。

【画像解説】牧場の黒毛和種の子牛たち。牛にもなわばりや順位があるのをご存知ですか?


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