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最初から100点を目指さなくてもいい

さて、この4月に新入社員を迎える会社も多いはず。受け入れる準備は整っていますか? 「理念と経営」3月号で取材したK工務店の人材育成の仕組みがあまりにも見事なので、少し紹介させてください!

同社が新卒採用を始めたのは2014年。以来、毎年新卒採用を続け、今では88名の社員中50名が新卒入社組。離職者もほとんどいないそう。社長のT氏は、新卒の定期採用を始めた頃、新入社員が仕事の仕方をキティちゃんのノートにメモする姿を見て、あることに気づきました。「そのノートに書いたことをマニュアルにしてしまえば、毎年同じことを繰り返さなくてもいいのではないか……」

そこで生まれたがの「足跡残し」と呼ばれるオンラインマニュアル。1期生が残し、2期生はそれを見て学習。しかも例えばクレームがあればそれにどう対応したかなどを、どんどん上書きしていくそうです。クラウド上に文字や動画で残されたオンラインマニュアルにより、新人さんたちはいつでも確認ができるというわけです。

日本人は、いったん完成したマニュアルに手を加えるのを避けがちです。それは紙の文書やPDFでマニュアルが共有された時代が長く続いたからではないでしょうか。今はグーグルドキュメントやスプレッドシートでリアルタイムで更新できる仕組みがあるのです。これを使わない手はないと思うのですが、いかがでしょう?

一方、T氏は「新人に最初から100点を求めない」と語ります。

30点でもいいじゃないですか。少しずつでも仕事ができるようになれば、本人にも自信がつき、やりがいも生まれます。

「理念と経営」3月号 特集1社員を活かす働き方改革

そうなのです。誰にも新人時代があります。自分が新人だったときを思い出すと右も左もわからず、不安だらけでした。成功や失敗を積み重ねて、みんな成長するのですよね。


 

  

 


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