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歴史の岩戸開き(51)~世界規模の「幕末現象」(国家対立社会から地球共同体社会へ)     

世界には「時代の流れ」というものが存在します。

この「時代の流れ」は人間が作り出しているものではなく、大自然の法則が生み出している時代のうねり=波動(振動)です。

大自然の法則=時代の流れが「統一(または統合)」、世界を一つにつなげようとしていることは明らかで、この時代の流れにどのように対応していくか、というところで現在のところ、いわゆるグローバリストが一歩先んじて世界的なヴィジョン(世界新秩序)を持って自分たちの計画を進めているところです。

グローバリストが計画している世界新秩序構想は、すでに周知のとおり「一極支配による人類奴隷化作戦」「グローバル資本主義による経済的植民地支配」であり、現在、世界各地でグローバリストの世界新秩序構想に反発する運動(反グローバリズム運動)が起きています。

日本でも反グローバリズムの機運は日増しに高まっており、先日4月13日(土)に東池袋で開催された「パンデミック条約反対デモ」には1万人から2万人を超える人たちが国内外から結集し、海外でもその様子が報じられていました。

また、現在の日本が敗戦以来、「主権国家」としての主権を奪われ、「国民国家」としてのアイデンティティを否定されたまま、アメリカの従属国であり続けていることも日本国民の間で知られるようになり、ここに来て日本の主権とアイデンティティの回復を唱えて「日本の独立」を主張する人も増えてきました。

なお「主権国家」「国民国家」は近世から現代における国家の基本概念であり、「主権国家」とは、特定の領土において政府が権限を持ち、内政と外交において他国の干渉を受けない独立した国家のことを言い、「国民国家」とは、共通の言語、文化、歴史を持つ人々が形づくる国家のことを意味しています。

しかし、わたしは日本には日本が「国家」として独立する以上に大きな役割=歴史的使命があると考えています。

それは冒頭で、大自然の法則=時代の流れが「統一(統合)」に向かっている、世界を一つにつなげようとしていると述べたことと関係しています。

いま、世界で起きている歴史的変動は「国家」という枠組みの崩壊現象、換言すれば「国家」という閉じられた系のエントロピーが極大に達したことによって生じている混乱であり、世界の諸問題の解決のためには「国家」という枠組みそのものを見直す必要があると考えているからです。

そして、日本はいまの世界情勢と良く似た状況をすでに過去において経験しています。

それは徳川幕府末期において日本が直面していた状況に相似しており、いま起きていることは幕末日本の世界拡大版、世界規模の「幕末現象」であると言えます。

徳川幕府時代の日本においては幕藩体制が布かれており、その数300藩とも言われていました。(記録によると大政奉還の時には271藩、廃藩置県の時には261藩)

現在、世界には196ケ国の国が存在していると言われています。(これは日本が国として認めている195ケ国の国に日本を加えた数)
これが世界版「藩」であると考えることができます。

幕末日本において諸藩300藩を統治していたのが徳川幕府ですが、世界規模の幕末現象における世界幕府は「ディープステート(DS)」ということになります。

そして、世界的な反グローバリズム運動の火種ともなっているWHO主導のパンデミック条約(生物兵器ビジネス協定)は、幕末日本における「ペリーの黒船来航」に比定することができます。

いま世界には幕末日本の動乱期に類するエネルギーが渦巻いています。しかも、そのエネルギー規模は幕末日本の頃の比ではなく、世界全体を巻き込むほどの大動乱のエネルギーです。

さきほど、日本には「国家」として復帰すること以上に大きな役割=歴史的使命があると述べました。

それは逆説的ではありますが、敗戦によって国家の主権を奪われ、国家としてのアイデンティティを否定された日本だからこそできることであり、今の日本でなければできないことでもあります。

個人が自己の人生を受け入れて力強く前に踏み出すために必要なことは、「過去の自分、今ある自分を否定しないこと」であることは良く言われることです。
そして、このことは社会や国においても同じことが言えます。すなわち「過去の日本、今ある日本を否定しないこと」が重要です。

また、自己の人生と向き合うためには「すべてが自分に対して向けられた神さまからのメッセージであることに気づくこと」と言うことも言われますが、これも社会や国においても同じです。
では、日本という国に向けられている神さまからのメッセージとは何でしょうか?

敗戦以来、日本は「国家」という枠組みを明確に持つことなく現在にまで至りました。
であるからこそ、「国家」という枠組みにとらわれることのない自由な発想を持つことができるはずです。

大自然の法則=時代の流れが、世界を一つにつなげようとしているこの時において、日本にしか発信できない、日本だからこそ発信できること、

それが、グローバル資本主義による世界新秩序にかわる新たな世界新秩序を提唱すること、すなわち「グローバル資本主義による経済的奴隷制度および経済的植民地支配の解体」そして「地球共同体社会の実現」です。

グローバル資本主義とは、国と国、宗教と宗教、民族と民族、人種と人種を対立させ、互いに争わせることで、格差と差別を作り出し、そこから利益を得ることを目的とする経済システムです。

そしてグローバル資本主義は経済的奴隷制度と経済的植民地支配によって成り立っています。

2001年4月13日に西アフリカのギニア湾で、10歳から14歳の子ども139人を乗せた船が消息を断ったことが報じられ、そこからカカオ農園における人身売買、児童労働の実態が明らかとなりました。

参考:チョコレートと児童労働 | 世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース) (acejapan.org)

日本では戦国時代に豊臣秀吉がポルトガルの商人が日本人を奴隷として人身売買していることを知って、キリスト教の禁教に踏み切ったことは良く知られています。

しかし、世界では今もなお人身売買、児童労働が続いています。
カカオだけではなく、コットン、レアメタル、コーヒー、紅茶、サッカーボールなどの製造過程における児童労働の実態が多数報告されていると言います。

奴隷制度、植民地支配は過去の話ではなく、今もなお形を変えて存在し続けており、その犠牲と搾取の上にグローバル資本主義は成り立っています。

グローバル資本主義による経済的奴隷制度および経済的植民地支配から世界を解放する、そして、新たな世界の枠組み、新たな世界新秩序として「地球共同体社会の実現」を日本から世界に向けて提言する必要があります。

そんな大それたことを、しかも極東の一小国である日本ごときが、と思われるでしょうか?

しかし、かつてその極東の一小国である日本がアジア独立のためにひとり立ち上がったことを知らない人はいません。それは世界の歴史を学んだ世界中の人が知っています。

かつて西洋列強の植民地支配によってアジア諸国がまさに呑み込まれようしていたその時、ひとりアジア諸国のために立ち上がった国、それが日本でした。

世界から争いと対立を無くし、それぞれがお互いの伝統と文化を尊重し和合する世界を政治的にも経済的にも文化的にもつくること、そんな大それたことを世界に向けて発信することができる国は日本しかいません。

戦後日本には、かねてより明確な国家ヴィジョン、国家戦略が無い、描けていないと言われて来ました。
無くて当然です。日本が描くべきヴィジョンは世界ヴィジョンであり、世界戦略であるからです。
支配による世界新秩序ではなく、調和による世界新秩序、それが日本が世界と連携して目指す未来です。

「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」(宮沢賢治)


この宮沢賢治の言葉を詩人の感傷と受け取るのではなく、世界をぜんたい幸福にするための決意表明にする。
「地球共同体社会の実現」それが「世界維新(御一新)」となります。

ご参考になれば幸いです。

頓首謹言


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