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歴史の岩戸開き(45)~三種の神器、魂の三極性、三貴子(みはしらのうずみこ)

日本神話に登場する「三種の神器(剣、鏡、勾玉)」は、魂の持つ三つの特性=三極性に対応していると言われています。また、「三貴子(みはしらのうずみこ)」にも対応しています。

エネルギー(波動)の振動数で言うと、振動数が高い順から剣、鏡、勾玉となります。

また、「精神」を代表するのが「剣」であり、「物質」を代表するのが「勾玉」であると言うこともできます。

その場合「鏡」は精神と物質の両方を映す、または精神を物質に、物質を精神に転換する神器となります。

振動数の「高い⇔低い」というのは、内観においては「深い⇔浅い」というかたちで認識することができます。

(奥に向かうほど振動数は高くなる)

「知性」は、考える主体、行動する主体で、もっとも認識しやすいエネルギーです。

「意識」は、感じる主体で、意識の深度に応じて「表層意識」「深層意識」「潜在意識」「集合無意識」など階層がありますが、意識は意志の射影であり、意識のもっとも奥底には「意志」が存在しています。

「意志」は、直覚の主体で、「知性」、「意識」に先行して物事を瞬間的に判断します。直覚力が覚醒することを「悟り(覚り)」と言い、直覚のままに動くことを「禅機」と言います。

「禅機」の消息を伝える寓話に、ある剣士のお話があります。うろおぼえなので大まかにお話します。

あるところに、人の考えていることをすべて見抜くことができる猿(ましら)がいて、なみいる剣豪・剣客が挑んだものの、ことごとく手を読まれて勝てなかったと言います。

ところが、ある剣士が猿の前に進み出ていったところ、猿は相手の考えをまったく読むことができず、一刀両断に斬り伏せられてしまったのです。

人の考えをすべて察知することのできる猿が、なぜ、相手の考えをまったく読むことができなかったのか。
それは、その剣士が「何も考えていなかった」からです。

これを「禅機」と言います。

振動数が高い(=深い)ということは、認識しにくい、表現しにくいということで、「意志(=武)」を言葉や行動をとおして表現することは「勇気」や「覚悟」が必要となります。

「武者ぶるい」という現象がありますが、それは恐怖でふるえているのではなくて、魂のもっとも奥底にある「意志(=武)」を表現するときに起きるエネルギーの振動によるものです。

ほんらい日本人は武を尊び、廉直であることを尊ぶ民族性を持っていましたが、戦後教育によって「武力」=「暴力」=「悪」であると刷り込まれてしまいましたので、つい最近までふにゃふにゃのぐにゃぐにゃ、『日月神示』で言うところの「こんにゃく人間」になっていました。

ここで明確にしておきたいのは「武力」と「暴力」はまったくの別ものであるということです。

たとえば友だちがいじめられているとします。

強者が弱者を一方的にいじめることは「暴力」です。
そういう場面に遭遇した時、勇気をふるって止めに入るのが「武力」です。

なお、友だちがいじめられているにも関わらず見て見ぬふりをすることは「臆病」であり、自分がいじめられるのが恐いからいじめる側に回ることは「卑怯」です。

また、「武力」と「軍事力」を混同している、あるいは意図的にごちゃ混ぜにしてミスリードさせようとしていることがありますが、「武力」と「軍事力」も別ものです。

「武」の根源は「精神(霊・日・火)」にあり、その本質は「破邪顕正」です。
そして「武」のあらわれが「武力」です。

ですので「精神」に裏打ちされて、あるいは「破邪顕正」を体現してはじめて「軍事力」は「武力」となるのであって、「軍事力」=「武力」なのではありません。

「精神」に裏打ちされていない、「破邪顕正」を体現していない「軍事力」は、いわば魂の入っていない「軍事力」であり、たんなる「暴力」です。

なお「力こそ正義」というのは「勝てば官軍」と同じくらい道理から外れています。
道理から外れていることを「外道(げどう)」と言います。

大勢で誰かをいじめたり、チンピラヤクザが腕力にまかせてすごんだり、どこかの国が利益のために「軍事力」で一方的に攻撃するのは、ただの「暴力」「外道」です。
そういう「暴力」「外道」を制するのが「武力」です。

いま日本古来の「武」の精神、武人的意志が目覚めはじめています。

きっかけを与えてくれたのは、言うまでもなく「グローバリスト(戦争屋またはディープステート)」であり、その忠実なる傀儡政権である現政府ですが、ぐにゃぐにゃになった今の日本人ならうまくやれると思ったのかも知れませんが、そうは問屋が卸さなかったということです。

なぜなら日本人の有する武人的意志の淵源はとてつもなく深く、縄文古代を抜けて、はるか超古代のムー大陸以来の伝統精神であるからです。

ご参考になれば幸いです。

頓首謹言

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